2025年3月24日

新宿アルタ閉館2025.2.28

新宿アルタ閉館~その歴史と未来~

先日2月28日、新宿駅東口前の待ち合わせ場所の定番である商業施設「新宿アルタ」が閉館の日を迎え、45年の歴史に幕を閉じました。

最終営業日となったこの日には多くの人が足を止めて歴史的な閉館を惜しんでいました。
新宿駅東口駅前には人だかりができ、驚いた外国人観光客が『何が起きているのか』とスマホ翻訳機で周囲に聞いている姿もありました。
これは全国的なニュースになっており、ご存知の方も多いかと思います。

“若者カルチャーの発信” “笑っていいとものSTUDIOALTA” そういった文脈で語られる新宿アルタですが、当ブログでは『街の進化と活性化』の観点からアルタ以前の歴史と今後の未来像についてまとめさせていただきました。





○皆様覚えていますか?『食品の二幸』

(写真は著作権法の保護期間満了のものを使用しています)

この白黒写真、昭和37年ごろの国鉄新宿駅前広場です。
写真右手の「食料品は二幸」の看板がご確認できますでしょうか?
これがアルタの前身である二幸です。
覚えています?などと言っておきながら、私は今回初めて知りました。

関東大震災復興期である大正14年に、当時の三越マーケットが新宿追分交差点から移転し、食品デパートビルとして開業したのがこの場所であったとのこと。
それまでは運送会社さんのビルだったようです。
その後、昭和5年に『食料品の二幸』として改名され、昭和53年まで盛業されたとの事です。

二幸とは「海の幸、山の幸の二つの幸がそろっている」という意味で命名され、運営していた株式会社二幸は、現在のエムアイフードスタイル(クイーンズ伊勢丹)へと継承されています。(出典:紀伊国屋書店発行『新宿学(戸沼幸市編著)』)

サンペイ食堂でお子様ランチを食べて、二幸で買い物してトロリーバスで帰宅する。
そんな昭和の家族の姿が想い起されます。

その後、「既存のものに対する新しいもの、常に新しいモノを発信する」という意味合いで名付けられたShinjuku ALTAとして現在の姿へ建て直され、そのアルタが先日閉館いたしました。

蛇足ながら、不肖昭和キッズ私天野(山梨出身)は昼12時の「笑っていいとも!」を見たことはありませんでした。平日12時は学校でした。
アルタと言えば夕方12チャンネルの「レディス4」の方が馴染み深いです。
(注釈:レディス4は三越テレビショッピングを元とした生活情報番組。スタジオアルタで収録していました。レディス4の終わった夕方6時、同チャンネルでミニ四駆番組やファミコンゲーム番組を放送するので、小学校キッズ天野は帰宅後、即12チャンネルをつけてレディス4を見ていました。「立っているだけの四人女性のお仕事はなんだろう?肩パットもりもりで。」と素朴な疑問を思っていました。)

○今後のアルタ跡は?
新宿アルタの閉館は、街並みに大きな変化をもたらすこととなると思います。
今後の跡地利用や新たなランドマークの誕生に注目が集まりますが、現在のところ正式なアナウンスは一切なく、ホテルが建つともアミューズメント施設が企画されているなどと噂されています。
どういう形であっても、時代の求める姿に変わっていくことは間違いないと感じています。

街は新宿グランドターミナル構想のなか、あちこちで大型建て替え工事が進められています。今現在もアルタ周辺でも複数のビルが建て替え工事中です。
近くの「ルミネエスト新宿」も高さ約260mの高層ビルへと建て替え予定であると公開されています。
新宿駅の西口と東口を接続する新設デッキの東口側はこの新高層ビルを結ぶことになる見込みで、完成は2040年代を目指すとされています。

関東大震災後の食品館二幸から約100年、未来へと進み続けるこの街に立ち会えることに感謝し、小さな形でも貢献していければと改めて感じました。

2025.3.5
新宿営業課天野

トラックバック(0) コメント(0) 

2024年11月19日

【7年ぶり】熊野神社例大祭神輿渡御【連合渡御】

▶久々のブログ更新◀
みなさんこんにちは!
新宿営業課天野、久々のブログ更新です!!(ネタが4・5件溜まってます。。。)

秋が深まってまいりました。
ついこの間までは半袖で暑いくらいだったのに、今はコート寸前です。
(ブログ作成日11月6日)

▶熊野神社例大祭◀
振り返る事9月22日、西新宿・新宿駅周辺・歌舞伎町で熊野神社例大祭による”神輿渡御”が行われました!

今年は7年ぶりとなる角筈地区と淀橋地区の連合渡御が行われました。
連合渡御では周辺5睦すべての神輿が一堂に会し、駅西口から大ガードを経由し、新宿大通りを経てシネシティ広場まで約4時間かけて練り歩く大規模イベントです。

【東宝ビル前の連合渡御中の一枚】


ものすごい人の熱気を感じます。
我らが歌舞伎町睦の向こうに元淀睦さんらの法被が見えます。





▶陽祭りは3年に一度◀
十二社・熊野神社の例大祭は3年に一度の『陽祭』と、その間2年間の『陰祭』で執り行われます。今回のような大規模な連合渡御は陽祭で行われます。
コロナ禍の影響があったこれまでの5年間、20年21年は神事のみの開催でした。
その為、周期が変わったとのことで、連合渡御が行われるのは7年振りとなりました。

▶弊社は警備参加◀
今年も、弊社スペーストラスト新宿支店は10名の社員で参加させていただきました。
弊社は前回イベントから警備担当をお任せいただいており、担ぎ手ではなく、先導やロープでのゾーン分けといった警備をさせていただきました。


【終盤の一番街のもの、警備の合間合間に撮影しました。】

ただでさえ、街は行楽客・訪日外国人観光客で賑わい熱気に包まれておりますが、この日は神輿の登場で街は大盛り上がりでした。

スマホ翻訳アプリを片手にもった外国人観光客の方々から、『なんのイベントか?』『宗教祭事か?(翻訳ソフト特有の堅い言い回し)』、『(私の履いている地下足袋を指して)それはどこで買えますか?』と行く先々で質問をいただきました。


【道行く人の多くが神輿をスマホ撮影していました。】

微力ながら街の進化と活性化のお手伝いへとつながったのではと、楽しく参加させていただきました。

振興組合の皆様、睦の皆様、実行委員会の皆様、お疲れ様でした。
ありがとうございました。




新宿支店・天野

トラックバック(0) コメント(0) 
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

タイトル:

コメント: